Fireを達成するには投資が重要な要素の1つになるかと思います。その中でも米国株へのインデックス投資※1がFIREを達成する上の最適解と紹介されていることを多いようです。VTIなどの全米株に毎月コツコツと分散投資する。米国経済は長期で見れば右肩あがりであり、これまで歴史を考えても数十年という長期で考えれば、成功する可能性が高いというものです。私自身もインデックス投資も行っておりますので、否定するつもりはありませんが、FIRE後またはFIREが近づくほど、相性の良い投資方法は高配当株投資※2だと思います。理由はシンプルでインデックス投資でFIREした場合は、4%ルール※3に従い、資産を取り崩していくことになりますが、現在のように暴落を続けている相場環境において、資産の切り崩は、容易にできるものではありません。株価の低迷がいつかまで続くかは誰にもわかりませんし、そんな状況で何もしなくても資産の評価額はみるみる減っていくのに自分でも資産を切り崩して生活していかなくてはいけない状況が訪れることになります。10年、20年先の長期で考えれば過去の歴史からみて、いずれ株価はあがっていく、問題ないと自分に言い聞かせても、なかなか厳しい状況なのではないでしょうか。それに比べて高配当株は、銘柄選定をきちんと行えば、株価の低迷が続いても配当金を生活費にあてることができますし、株価と違い、配当金は減配せず、配当維持または増配をしてくれる企業もあります。実際に現状ではナスダック等の米国株は暴落しておりますが、日本の高配当株(例えば、商社、通信、メガバンク等)は増配を発表してくれている企業も多くあります。企業によって異なりますが、年数回配当金をもらいながら、減配などした場合に、企業の将来性等を鑑みて、その時に売却等の判断を行えば良いのです。そう考えるとFIRE生活を行う場合はインデックス投資に比べて安心できるのではないでしょうか。早期リタイヤということを考えなければ、VTI等の米国のインデックス投資でも良いと思いますが、早期リタイヤを目指すのであれば、高配当株投資の方が良いと思います。早期リタイヤを目指さなくても、毎年配当金が少しずつ、増えて生活が楽になることを実感できますので、高配当株投資の方が個人的には好みです。余談ですが、住宅ローンを組んだことのある方は分かると思いますが、高配当株は「返済額軽減型」の繰り上げ返済に似ていると思います。一方、インデックス投資は、「期間短縮型」の繰り上げ返済に近いイメージです。期間短縮型は、利息軽減効果が高いのですが、毎月の返済額は変わらず、生活はなかなか楽になりません。一方の返済額軽減型は、利息軽減効果は低いですが、毎月の支払額が減っていきますので、その分を娯楽に利用できたり、生活が楽になることを実感しやすいと思います。
どのような高配当株を購入しているかについてはまたの機会に紹介していきます。
※1:インデックス投資:市場全体の指数に連動する投資手法
※2:高配当株:配当利回りの高い株。(利回り3パーセント以上が目安)
※3:4%ルール:年間の支出の25倍の資産があれば、VTIなどの米国株のインデックス投資を行いその運用益で資産額の4%以内で生活できれば資産額を減らすことなく、生活できるという考え方。